53語の下書きが揃うと、次はスプレッドシート化と、検索ツールの制作に進んだ。
xlsxファイルを作ってもらい、Googleドライブにアップロードする。ここで、ちょっとした発見があった。アップロードした瞬間に、もうGoogleスプレッドシート形式に変換されていたのだ。手順がひとつ、勝手に省けていた。
シートの共有設定を「リンクを知っている全員が閲覧できる」に変えて、URLを渡す。ここから先は、検索ツール本体の制作になった。
以前、別の診断ツールを作ったとき、「&」という記号がWordPress側で勝手に壊されるという事件があった。今回は、その教訓を最初から織り込んで、コードの中から「&」を完全に排除して作られていた。前回の犯人は、もう出てこないはずだった。
ところが、公開してみると、検索ツールは「読み込んでいます……」の表示のまま、いつまでも動かなかった。エラーが出ているわけではない。動き出す前で止まっている、様子だった。
ブラウザの裏側にある、エラーの記録を見に行くと、犯人がわかった。「Unexpected token ‘<‘」。プログラムの中に、あるはずのない記号が紛れ込んでいた。原因は、WordPressが保存するときに、コードの改行位置へ、勝手にタグを差し込んでいたことだった。「&」とは別の記号、別の手口で、同じように中身を壊していた。
対策は、コード全体を改行なしの一行に圧縮すること。「&」だけでなく「<」も、この際すべて排除した、頑丈な作り直しになった。
貼り直して、もう一度開くと、53語がカードになってずらりと並んだ。優先度で絞り込むボタンも、ちゃんと4つ揃っていた。「はるし」とひらがなで打ってみると、ハルシネーションがきちんと検索に引っかかることも確かめた。
そこまで進んだところで、使用制限が98%に達した。リセットは、翌日の昼過ぎ。
シートを書き換えたときにページへちゃんと反映されるか、公開する場所やメニューへの載せ方、リード文をどうするか。まだ残っている作業はいくつかある。用語集は、まだ表には出ていない。
(第4話につづく)

