最初に提案されたのは、専門的なAIメディアのRSSだった。
MIT Technology ReviewやOpenAI Blog。どちらも「AI分野の一流メディア」として名前が挙がったのだが、実際に表示してみると、私には全く向いていなかった。MIT Technology Reviewは研究者向けの難解な英語記事ばかりで、読んでも何が書いてあるのかわからない。OpenAI Blogは企業のPRに近く、「ChatGPTのここがすごい」という自社アピールが続く。私が求めていたのは「AIが社会でこんなふうに使われ始めた」というライトなニュースだったのに、全然違うものが並んでしまった。

ここで初めて気づいたのだが、Claudeは私が「何を求めているか」を正確に理解していなかった。「AIニュースを集めたい」という言葉を、私とは違う意味で受け取っていたのだ。「エンジニアや研究者が読むような本格的なAI情報」ではなく、「AI素人の私が日常的に読んで理解できる、一般向けのニュース」が欲しい。そこを丁寧に伝え直した。

次に試したのはNHKのRSSだった。信頼性が高くて一般向けの情報源として理想的だと思ったのだが、NHKのRSSは「科学・文化」という大きなカテゴリで配信されていて、AI関連の記事がほとんど入ってこなかった。キーワードフィルターをかけても、ほぼ空っぽになってしまう。
GIGAZINEも試した。よく見るニュースサイトで、AIの話題も扱っている。ところがGIGAZINEは「全カテゴリ混合」のRSSしか提供していなくて、食レポもガジェットもAIも全部一緒に流れてくる。最新10件を取得したとき、その中にAI記事が含まれていなければフィルターで全滅する、という「運任せ」の状態になってしまった。
Googleニュースも候補として挙がったが、これは技術的な壁にぶつかった。ブラウザでは表示できるのに、WordPressのサーバーからは取得できない。後でわかったのだが、GoogleはサーバーからのRSS自動取得を「ボット」と判断してブロックする仕様らしく、「どう工夫しても解決しない構造的な問題」だということだった。
この辺りから、正直いらついていた。「できます」と言うから試してみると動かない。原因を聞くと「別の方法を試してください」と返ってくる。何度か繰り返されるうちに、「Claudeに聞いてもすぐには解決しない」という感覚が積み重なっていった。

AIに対して抱いていた「賢いアシスタント」というイメージと、実際に対話してみた感覚の間には、ギャップがあった。Claudeは確かに丁寧に答えてくれるのだが、事前に調べて確認してから提案する、ということが最初はできていなかった。提案してくる→試す→うまくいかない→また提案してくる、というループに入ると消耗した。
そしてClaudeがまとめてくれた、根本的な事実があった。日本の大手ニュースサイトは、AI専用のRSSカテゴリを持っていない。NHK、朝日、日経、読売。どこも、AIだけに絞ったRSSフィードを公開していないのだ。さらに多くのサイトがサーバーからの自動取得をブロックしている。
「できそう」と思っていたのに、「そもそも日本語でやるのは構造的に難しい」という話だった。


