面倒くさがり屋が、それでも続けた理由。

継続、というのが一番の問題だった。

結果が出始めて、通院の答え合わせも上々。ここまでは良い。でも自分の性格を考えると、「このまま続けられるか」が正直不安だった。元来の面倒くさがり屋が、食事改善もウォーキングも禁煙も同時にこなしていくには、工夫なしでは難しい。

まずウォーキングのコースを変えてみた。近所の川沿いを歩いてみると、景色が変わり、季節の変化も感じられる。数キロ先にある別の公園を目標地にするだけで、歩くのが少し楽しくなった。気づいたら歩数が5000歩から8000歩に自然と増えていた。「目標を変えるだけで人間は動く」——単純だが、本当のことだと思う。

食事の面では「おからパウダー」という救世主に出会った。おからパウダー、豆乳、卵、砂糖代替品のラカント、ベーキングパウダーを混ぜてレンジで3分。最初に作ったとき「普通に美味しいじゃないか」と思わず声が出た。お好み焼きにも応用できて、食後の血糖値もほとんど上がらない。こういう小さな発見が、変化した生活を続けていくうえでの、本当の燃料になる。

禁煙は、正直なところ別格の苦しさだった。そこで自分に言い聞かせるための、かなり強引なロジックを考えた。「タバコ代=健康を害する出費。リブレ代=健康な生活への投資」。強引だとは思う。でも、喫煙欲求が高まるたびに無理やり思い起こした。

退院から約4ヶ月後、HbA1cは9.5から6.1へ。正常値(5.5以下)まで、あと一歩だ。内科と眼科からかかりつけ医を紹介してもらえることになり、丸一日がかりだった総合病院通院から解放された。

次の目標は「薬を減らすこと」。数字が改善するたびに次の目標が生まれる——この繰り返しが、面倒くさがり屋を動かし続けた、一番の理由だったと思う。

左半身の麻痺は残っている。完全に元通りにはならない。でも、やれることはまだいくつもある。それで十分だ。

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