153ファイルの苦戦日記が、材料になった。
AIと本気で向き合い始めてから、まだ3ヶ月ほどしか経っていない。それなのに記録が153ファイルになっていた。
几帳面に聞こえるかもしれないが、違う。それだけ迷走したということだ。
Notionというアプリに、日々の試行錯誤を書き続けた。うまくいったこと。うまくいかなかったこと。そして「なぜうまくいかないのか、自分でもよくわからないこと」。
当時のClaudeも、お世辞にも優秀とは言えなかった。こちらが混乱しているときに限って、向こうも混乱したような回答を返してくる。「Aをしてください」と言えば「Bの方が良いです」、「ではBで」と言えば「やはりAが適切かもしれません」。迷子が迷子を案内しているような、そんな2ヶ月だった。そして平気で嘘もつく。
それでも、記録だけは残し続けた。
理由は、私なりの考えがあったからだ。人間の頭では記憶しきれない情報も、データとして残しておけば、あとから形を変えられる。失敗の記録も、迷走の軌跡も、いつか何かのサービスの種になるかもしれない。少なくとも、将来の自分が「あのとき何をやっていたか」を引き出せる。
失敗日記は、恥ずかしいものじゃない。材料だ。
そう信じて残した記録が、153ファイル。これをGoogleドライブに移し、GeminiというAIが横断的に読める形に整理し直した。
苦戦の記録を、使えるデータにするために。
(第2部「Geminiが使えなかったのは、私のせいだった。」へ続く)

