道が決まると、欲が出た。せっかく作り直すなら、ニュースの「ネタもと」を増やしたい。GIGAZINEやYahooのような、エンタメ寄りの読みやすい記事も混ぜたい。そうClaudeに伝えた。
GIGAZINE。2か月前にも試して、諦めたサイトだ。全ジャンル混合のRSSしかなく、食レポもガジェットもAIも一緒に流れてくる。当時は「最新10件の中にAI記事がなければ全滅」という運任せの状態になって、外した。
今回のClaudeの返答は、当時と違った。「推測で答えたくないので、いま候補のフィードを実際に確認します」と言って、先にGIGAZINEの配信を見に行ったのだ。そして「記事にジャンルタグが付いていて、その中にAIタグがあります。正確に絞れます」と返してきた。運任せだったものが、確認済みの事実になって戻ってきた。
Yahoo!ニュースは、逆の結果になった。フィード自体は存在する。だが「Yahooの規約は、RSSを個人利用の範囲と定めています。サイトへの掲載はグレーなのでおすすめしません」。できるけど、やめておきましょう、という提案だった。2か月前の「できます(できるとは言っていない)」とは、ずいぶん様子が違う。
代わりに出てきたのが、Googleニュースの検索機能をRSSとして使う手だった。「AI エンタメ」で検索した結果をフィードにすれば、Yahooに配信されている記事も含めて、ほぼすべてのメディアから合法的に拾える。前話で開いた扉は、思ったより大きかったらしい。
候補が出そろったところで、2回目の予備実験。今度は12本のフィードを一斉にテストした。結果は上々で、AI専門記事が豊富なテクノエッジ、カルチャー寄りのWIREDという伏兵も見つかった。一方でロボスタは404(ページが存在しない)でお蔵入り。全勝ではないのだが、面白いのは、失敗がただの失敗ではなく「白黒がついた」という成果になることだ。
ひとつだけ謎の数字もあった。Googleニュースのエンタメ検索だけが「503」で失敗していた。Claudeの見立てはこうだ。Googleニュースに立て続けに2回アクセスしたので、2回目が混雑扱いで弾かれた。本実装ではアクセスの間に1秒待てば解決できる見込み——原因と対策までセットで返ってきたので、私は「ふーん」と言って次に進んだ。2か月前なら、ここで1時間は溶けていた気がする。
最後に、私はひとつわがままを言った。ギズモードの記事は、AIに限らずMac系のものも面白い。あれも混ぜてほしい。看板は「AIニュース」なのに、である。
Claudeは統一感とのトレードオフを一応指摘したうえで、ギズモードにだけ「AIまたはMac/Apple」を通す特別ルールを作った。あとから外せる設計にしておきます、と言い添えて。ニュースページに1か所だけ、私の趣味が混ざることになった。
(第4話に続く)

